あれから教室に戻った後、10分ぐらいして 頬を赤く染めた陽チャンが戻ってきた。 口元は少し緩んでいて、胸元をぎゅっと抑えていた。 何故か分からないけど、胸がザワついた。 裕翔の時に見せた、あの顔だ。 恋する、女の子の顔だと分かってしまった。 それは、どんな女の子と同じですぐに分かった。 もしかして…陽チャンには好きな人がいる? 考えただけでイライラしてしまった。 「ちょっとシン?顔怖いよ~!!!!」