ただソファに深く腰掛け、天井の一点をただ見つめているだけだった。 『そんなんじゃ、きっとつまらないよ』 『あんたって本当、つまらない人間だね』 やっぱり、ずっと陽チャンの言葉が頭から離れないでいた。 なんでなんだよ。 なんでこんなに気になるんだ。 昨日からずっと、どんな女の子と連絡を取っても電話しても、寝て朝起きても、 絶対に思い出してしまう。 『あ………』 本屋で少し照れたように口を手で隠した、 あの陽チャンの顔でさえ、頭から離れない。