「おいシン!すぐ戻るって言って結局昼休み終わってたじゃねーかよ!」



5限終了後、葵平と裕翔が俺の席にやってきた。


「あー悪い悪い、いろいろあってさ」

「いろいろ?いろいろってなんだよ」

「んー……」

「僕たちには、言えないことなの?」



裕翔が不思議そうに俺をみつめた。


そう言えば…

コイツらに隠し事、
1度もしたことなかったっけ。



「…あのさ、立花陽チャンって知ってる?」

「ああ」

「うん」



そ、そりゃそうか、クラスメイトだもんな。



「その子にさ……………」