「家まで送る!」 なんて言葉しか出てこなかった。 「近いし大丈夫だよ」 「…いいから、送らせて」 「でも」 「いいから!」 俺の意地に負けてくれた陽チャンは、 ありがととだけ呟いて、俺の隣を歩いた。 …カッコ悪い、俺。 陽チャンの前だと、上手くいかない。