二人の間に、沈黙が流れた。 「あたし…帰る」 「え」 カバンを手に取り、急に立ち上がる陽チャン。 俺の横をとおりすぎて、 そのまま歩き出してしまう陽チャンの背中を追いかけて、細い手首を掴んでいた。 …俺、何言う気なんだろ。 「な、なに?」 びっくりしたように振り向いた陽チャンに