「いや~意外と面白かった!!」


上映終了後、近くの公園に来た俺たちは、
ベンチに座っていた。

隣では、映画入場者特典の、
サヤカの生写真とポスターを目を輝かせながら見ている陽チャン。


こんな嬉しそうな顔するんだな…。



「嬉しい?」

「とっても!」

「よかったよかった」



陽チャンが嬉しそうだと、俺も何故か嬉しくなってしまう。

こんな感情、初めてだ。


「俺がもらった特典もあげるよ」

「え、なぜ?」

「なんでって…陽チャン好きでしょ、サヤカ」

「……やっぱり」

「え?」