図書室に入るといつも通りの紅茶の匂いが鼻をかすめる

「真由ちゃん先生!!」

「いらっしゃい!今日も来るとわかってたわ。ちょうどお菓子の準備もしてあるの」

真由ちゃん先生はこの学校の司書さんで心理学も勉強してる。なんで図書室にお茶やお菓子、ティーカップなどがあるかというと完全に真由ちゃん先生の趣味。真由ちゃん先生はお茶を飲むのが好きで先生達に内緒でティーカップなどを持ってきている

「由宇ちゃんはどう?」

そう、そして私のことを知っている。とても信頼できるいい先生だから

「最近は大丈夫だと思う…ごめんね、心配させて」

「何言ってるの!悪いのは由宇ちゃんじゃないもの!」

「ありがと」

「でも、気をつけて…この間拓真くんが来て由宇ちゃんのことを探してた…そろそろ動き出すと思う」

拓真は私が真由ちゃん先生に相談してることを知らない。だから普通の拓真で接する

「由宇ちゃん、大丈夫だから。由宇ちゃんには僕や康太、ももちゃん、真由ちゃん先生だっているんだから」

「うん!ありがと!!」

「由宇、今度こそ幸せになりなさいよね!泣かせたら蓮をぶっ飛ばすからね!」

「それは勘弁…」

「とりあえず由宇は1人じゃないからな!」

「康太…」

「おーい、友情と愛情深め合ってるところ申し訳ないけど授業始まるまであと3分しかないよ」

「「「「やば?!」」」」

私たちは紅茶を飲み干して教室に向かった