さすが高級リゾート。
レベルの高いブッフェに舌鼓をうち、再びビーチに戻って波の音を聞きながらパラソルの下でゆったりと過ごした私たちは、まだ日が高いうちにスイートヴィラに帰った。
夕食の前に潮を洗い流しておこうという話になり、いち君は一階のジャグジーつきのバスルーム、私は二階の温泉付きバスルームを使うことに。
「夏の温泉もオツだよ。俺にかまわずゆっくりしてて」と言われ、いやいや逆上せてしまうからそんなに入れないよと思っていたのだけど。
「ふぁー……まさしく楽園」
露天風呂だった為、完璧に満喫している私。
海を眺めながらの温泉なんてなかなか入れないし、すぐに出てしまっては損だと思い、湯船から出たり入ったりを繰り返していた。
でも、どうやらやり過ぎたらしい。
そろそろ上がろうかと湯船から立ち上がった途端、目の前が真っ暗になった。
そして、やばいと思った時には手遅れ──
私の意識は、途絶えてしまった。



