そんなこんなで一週間。
お互いの生活リズムがわかり始め、少しずつ足並みはそろってきている。
IHヒーターの扱い方も少しずつ慣れてきた…はず。
夜遅く帰ってきた悠さんは、私が片手に持っている袋を見てふっと吹き出した。
「こんな時間にスナック菓子か」
「夕食は仕事をしながらパンを食べたんですが、帰ってきたらお腹がすいちゃってつい…」
私は言い訳をしながら恥ずかしくて笑った。
悠さんのご飯の準備をしなきゃ、と立ち上がり、指についたスナックの塩をティッシュで拭こうとしたら、悠さんの舌が私の指をペロッと舐め取った。
「しょっぱくておいしい」
「せ、先生っ」
「先生じゃないだろ?」
私の顎を持ち上げて囁くその声は色っぽくて、心臓が跳ね上がる。
「ゆ、悠さん」
「よし」と満足げに微笑んで悠さんは手を離し、ジャケットを脱いだ。
悠さんの私服は黒やグレーの暗めの色が多い。白衣の白とはかけ離れた色。
まるで医師でない一人の人間としての自分に戻るかのように。
きっとそれは自然体の自分をここで見せてくれているという証拠だし、私しか知らない悠さんがいるということがなんだか嬉しい。
お互いの生活リズムがわかり始め、少しずつ足並みはそろってきている。
IHヒーターの扱い方も少しずつ慣れてきた…はず。
夜遅く帰ってきた悠さんは、私が片手に持っている袋を見てふっと吹き出した。
「こんな時間にスナック菓子か」
「夕食は仕事をしながらパンを食べたんですが、帰ってきたらお腹がすいちゃってつい…」
私は言い訳をしながら恥ずかしくて笑った。
悠さんのご飯の準備をしなきゃ、と立ち上がり、指についたスナックの塩をティッシュで拭こうとしたら、悠さんの舌が私の指をペロッと舐め取った。
「しょっぱくておいしい」
「せ、先生っ」
「先生じゃないだろ?」
私の顎を持ち上げて囁くその声は色っぽくて、心臓が跳ね上がる。
「ゆ、悠さん」
「よし」と満足げに微笑んで悠さんは手を離し、ジャケットを脱いだ。
悠さんの私服は黒やグレーの暗めの色が多い。白衣の白とはかけ離れた色。
まるで医師でない一人の人間としての自分に戻るかのように。
きっとそれは自然体の自分をここで見せてくれているという証拠だし、私しか知らない悠さんがいるということがなんだか嬉しい。



