雪がちらつく12月。

街は沢山の音で溢れかえっていた。

お店から流れてくる話題のアーティストの曲

。学生の笑い声。恋人たちの会話。

その中から彼方の音が私の耳に届いた。

儚く消えてしまいそうな旋律に私は足を止め

彼方の音に聴き入っていた。

これが、彼方と私の出会い。

序奏に過ぎなかった。