「あれ乗ろ!」







実乃里が言った。








実乃里は絶叫系が好き系女子。





でも、今日来ている遊園地はフリーホールの







他にはあまり絶叫系と言える物はなくて







ジェットコースターが3つあるくらい。







来て早々、そのジェットコースターの内の







1つを乗りたいと言い出した。







「いいおー」







私がOKした。







それに続いて富田と時田もOKした。







待ち時間は35分と少なかった。








「実乃里、花火と乗ろっかなー?」







実乃里が言った。







「いや、お前は烈とだろ」







富田はそう言いながらニヤニヤしていた。







そう、実乃里と時田は去年の春休みから







付き合っているラブラブカップル。







「じゃあそーしよーかな?」







照れた実乃里が言った。







「え?じゃあ私富田とじゃん!」







「ダメなの?」







富田に言われてドキッとした。