学校から帰っても、すぐに自分の部屋へ一直線。
「ハァ……、」
そしてベッドに座りクッションを抱きしめながら、ため息をつく。
家に帰ってからも八神くんが頭の中から、片時も離れないんだ。
ねぇ、明日どんな顔して八神くんを見ればいい?
話しかける勇気が今の私には無いよ……。
もし無視されたら?
許してもらえなかったら?……って。
考えれば考えるほど気持ちは不安に襲われて、胸が張り裂けそうになる。
あの八神くんの悲しい顔がずっと忘れられなくて、
今更凄い後悔してるんだ……。
どうしてあの時、あんな酷いこと言っちゃったんだろうって。
今更後悔したって遅いって分かってる…
でも八神くんともう一度だけ、一度でもいいから話がしたいよ…。
本当にごめんなさい…八神くん。
頬に涙の雫がゆっくりゆっくりと伝う。



