お前以外は考えられない

美桜side

「つ、ついた〜」

私たちは4人揃ってAクラス

…なのはいいんだけど

教室がとーっても遠い

なんで一年生が五階なわけ?

しかもエレベーターあるのに

生徒は使用禁止って

お兄ちゃんひどいー

まあ、置いといて

やった〜みんなおんなじクラスだー!

我ながらに切り替えが早いと思う

「お前本当に体力ねーな」

むっかー!

別になんでもできるあんたには

どうってことないでしょうけど、

私からすればきついのよ!

そう思ってプイっとそっぽを向いた私

「もう、そんなに怒らないの!ミイちゃんは何しても逆効果なのよ!いい加減自覚して欲しいわ。ねえ、九条君」

佑は何故か知らないけどこっちを向か

ない

さっき私が言ったことに傷ついてたり

するのかな?ないか!

「佑〜?戻って来てー」

すると驚いたようにこっちを振り向い

た佑は顔を真っ赤にした

…なんで?

「ねえ、佑熱でもあるの?」

私はそう言って佑と私の額をくっつけた

するともっと顔を真っ赤にする佑

ん〜〜熱はないな

じゃあなんで?

私が首を傾げていると

キンコンカンコーン

『えーと、一年の九条佑と芙蓉美桜は
理事長室に来てくださーい。理事長室は君たちの教室の隣だよ!5秒で来てね〜』

とテキトーなお兄ちゃんのアナウンス

が流れた

「佑行くよ!」

そう言って私たちは約3秒で理事長室に

ついたのでした〜♪