「俺?麻衣とは正反対のタイプかな」

「それ、大事にした方がいいと思うよ」

ちょっと傷付いたけど、隆平にはそんな人が似合ってる。

「今ほとんど一緒に住んでるんだけどさ、俺、仕事終わるの遅いだろ?帰ると飯作って起きて待っててくれる」

「今はちゃんとした女の子と付き合ってるんだね。安心した」

安心したのは本当。あたしとは正反対の意味がすごく分かった。

「俺が麻衣と別れて1番へこんでた時かな。仕事仲間が1人紹介してくれてさ、最初は本当にそんな気なかったけど、やっぱり……なんつーのかな!こんなものなのかな、よく分からない」

「なんだそれ」

お互い、本音で話すのなんて初めてで、それでも違和感なんかなかった。ちゃんと心から笑って話すのは久しぶりだった。
“仲間”かつて手に入れた仲間とは違うけど、“恋”って訳じゃないけど隆平は仲間だって思った。
友達以上恋人未満。