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『葬儀は身内だけでするし、麻衣は学校だろ?時間作れそうなとき、来てほしい』

隆平は急ぎ口調で会話を止めた。
あたしは時間が出来たら連絡をする約束をして電話を切った。

生活が、感情が全て支配された。

高校3年生の冬。卒業も進学も全てが安定していた時期。時間なんて、作ろうと思えばいつだって作れた。
あたしは隆平からの連絡があった週の週末の予定を全て断って、隆平に連絡した。

金曜日の夜、隆平が迎えに来た。
本当になるか分からない約束をお母さんに告げて、外出の許可を取った。