君の好きな人になりたい

文化祭の準備が終わり悠人の事を考えながら帰り道をゆっくり歩いていた。




もう考えるのも面倒くさい。


考えたくないのに頭に悠人の顔が浮かんでくる。


甘いものでも食べて気を紛らわそう。


そう思い近くのコンビニに入り真っ直ぐスイーツコーナーに向かう。




「あ、佐野さんじゃん」


声の方を振り返ってみると中村君がいた。



手にはシュークリームとドーナツそれにプリン。


そのスイーツ達と中村君が似合わなくてついつい笑ってしまった。



どちらかというとコーヒーが好きそうでチョコレートなんか食べれなさそうだ。



「中村君甘いもの好きなの?」


「めっちゃ笑われるじゃん俺。俺甘いもの大好物なんだよね」