残酷姫と暴走族

凛said

私は天空ちゃんたちがいる総長室を見てずっと手を握ってた祈ってた

駿「なんで祈るの?」

蓮「何かあるのか?」

凛「へっ?ううん!ないよ!」

雪「ほんとに?」

夜「嘘だろ......」

やっぱりみんなには分かっちゃうか......

凛「分かったよ歩が来たら少しだけ話す」

ガチャ

凛「天空ちゃんは?!」

歩「一応手当てはした少ししてから来るって言ってたぞ」

凛「そう......いい?みんな今から話すことは誰も言わないでね」

全「あぁ」

凛「天空ちゃんは過去のせいで男性恐怖症ていうか人間恐怖症になったの恐怖症にも段階があるんだけど軽いので触られたら震える、中度が話しかけられるだけで震える強度が3m以内にいたら震える......」

天空ちゃんごめんね......

凛「天空ちゃんはその中の強度、だから学校に行くのも私が一生懸命説得してやっと出てきたの」

蓮「出てきた?」

凛「うん..過去のことがあってから家を出るのは夜だけ昼間は家に閉じこもってるのだから私と駿が付き合ってる時恐怖っていうか目付きがあんなだったの」

歩「一つ質問していいか?その恐怖症はあいつの、天空のお父さんとお母さんが関係してるのか?」

夜「どういう意味だ?」

雪「お父さんとお母さん?」

歩「あいつの肩を手当てした時に数え切れないぐらいのタバコの跡やアザがあったんだ」

全「!!!!!それって......」

駿「虐待?」

凛「うん...幼いことから虐待を受けて育ったでもそれをだれにも相談できずにいた天空ちゃんは髪の色と目の色だけで気味が悪いって言われてた」

雪「天空ちゃん......」

凛「でもそれだけではないの......天空はあとひとつ大事な物を失くしたの」

蓮「何だ?」

凛「それは言えない......でも一つ言わせて天空ちゃんを闇から救ってちょうだいあの子にはあなたたちが想像できないくらいの闇がある私でも今が限界お願いだからまた笑顔にさせて」

駿「凛からの頼みだもん断れないよ」

全「任せとけ」

ガチャ

凛「大丈夫?天空ちゃん」

『えぇ...じゃあ私帰るわね?』

そう言ってドアに向かって扉を開けた時にこちらを振り返って

『あぁ...それと手当てありがとね歩さん?』

歩「!?」

『じゃあ...凛明日迎え7時半に来てね?』

凛「......」

『凛?大丈夫?』

凛「う、うん!わかった!また明日!」

『えぇさようなら』

バタン

天空said end