さき(お兄ちゃんお兄ちゃん!
このお姉ちゃんが 家まで送ってくれたの!)

とうやはふと気づいた。

とうや(き、君は…)

りあ(こ、こんばんわ。)

ま、まさか。たまたま困ってた子を助けたのはいいが
とうや君の妹さんだったなんて。。

さき(あ、お姉ちゃん!それ!)

りあ(あ、うん、どうぞ!)

私はそっとケーキの箱を渡した。

とうや(それ、なんの箱だ?)

さき(お兄ちゃんには秘密〜!!)

そう言って 家の中へと走って行った。

とうや(悪いな わざわざ 送ってもらって)

りあ(いやいや、全然!!それじゃ、私はこれで)

りあが 帰ろうとした時…
"ズルッ""""

りあ(あっ!!!)

とうや(お、おい!!)

"グイッ"""

また転びそうになった所を今度は
腰から 受け止めてくれた。

りあ(ご、ごめんなさい!何度も!!)

とうや(君って ドジなんだな)

りあ(そ、そんな事…。)

二人の顔の距離は10cmほど。。
私は 心臓の音が聞こえないかと、
不意に息まで止めていた。

とうや(あ、ごめん)

そういうと 二人して 顔を赤く染め離れた。

すると 家の中からまた 人が出てきた。

とうやの母(あら、あらあら??
誰かきてるの??)

とうや君のお母さんみたいだ。
とうや君は お母さん似なのかな。
とても 優しそうで 女優さんみたいに
綺麗な人だった。

とうや(あ〜、さきを送ってくれた…)

とうやの母(なになに?!とうやの彼女?!)

目を輝かせて私を見た。

りあ(いや、そんなんじゃないです!)
そんな。彼女なんて。。!!

とうや(だから、ともだ…)

とうやの母(まぁまぁ、ちょっと上がってて!)
そう言うと とうやの母は
りあの手を引いて 家の中へと連れていった。

とうや(ちょ、はぁ。。。)

りあ(そ、そんなお邪魔しちゃって。。)

とうやの母(あらあら、全然いいのよ!
ほら、とうや、彼女さんを部屋に連れていきなさい!)

すると とうやの母は りあと とうやの
背中を押して とうやの部屋へと押し込んだ


・シーン………。。


なに。この気まずい雰囲気。。
わ、わたし。どうしたらいいの。。????

それより。本当綺麗なへや。
物が少ないし、男の人の部屋って初めてだから
慣れないな…。

ん…… 曲が流てる…?

あ、これってまさか。

りあ(今流れてる曲って…)

とうや(あ、知ってる??)

りあ(うんうん!私、この歌手めっちゃすきなの!)

とうや(俺もなんだ!特にこの…)

流れてる曲は とうや君の友達が言ってた
アイドルの曲でも無く
最近、人気のあるバンドグループの曲だった。
友達が言ってた事ってほんとなのかな。?

とうや(俺 ほんと好きだからさ ライブも行きたくて
今ネットで チケット探してた所だったんだ)

りあ(そうなんだね!)

そうやって ワクワクしながら
パソコンに向かう とうや君の横がをみて
私は何故だか 癒される気持ちになってしまった。