午後の授業も終わり お昼ご飯の時間。

かりん(アハハ笑笑 うそじゃん〜
だからなに、あれでしょ?とうや君と
その男の子がそういう関係かと思って
逃げちゃった訳ね笑 発想〜笑 笑った〜笑)

と、お腹かを抱えて笑うかりん。

りあ(うん… 携帯を友達から取り返そうと
してたらそうなったらしいけど
何をそんなに見られたくなかったのかな?
彼女さんとのLINEとか?)

かりん(エッチな画像でも
見られそうになったんじゃない?笑)

りあ(そんなの見るタイプじゃなさそうだけど…)

かりん(いやいや、どんな男でも
興味が無い男なんていないって!笑)

りあ(ん。まぁそれわね)

そんな風に話しながら ふと、目線を変えると
とうや君と 目が合った。

りあ(…/////)

き、聞こえちゃったかな…?

とっさに 苦笑いで とうやに笑い返した。

とうや(……?)

とうやは 不思議そうな顔をして 机に座って
友達と話していた。

かりん(あ、そうそう
そう言えば 昨日 数学の実力テストあったじゃん?
もうその結果 出たらしいよ?みた?)

りあ(え?そうなの??まだみてない!)

かりん(今から見に行こうよ!)

りあ(うん!)

そうだ、昨日テストしたんだった
もう結果出てたんだ。

結果を見にかりんと1階へと降りていった
そこには 沢山の人が見に来ていた

"やったー!私 いい感じだった!!!"
と喜ぶ人も居れば

"俺 最悪。やばいよな?これ。。。"
結果悪かった人も沢山いた

私 どうかな。あんまり数学得意じゃないんだよね。

"きゃっ!とうや君 全クラス 1番じゃん♡
顔もかっこよくて 頭もいいなんて
完璧としかいいようがない♡"

とうや君1番なんだ。。
凄いな。 頭もいいんだな とうや君って。

かりん(へ 〜 とうや君って 頭もいいんだ〜
しかも やっぱり 他のクラスの女子からにも
人気がいいのね〜 そりゃ イケメンだしね
こりゃ〜 りあ うかうかしてると
奪われちゃうぞ〜〜笑)

りあ(い、いや、私 そんなんじゃないよ〜!!)

かりん(はは笑 それより 結果 結果!
え〜っと りあちゃんは どうなってるかな〜)

どこに名前あるかな… …。ん。。。??
だいぶ 下にある……。

かりん(……。りあ。また… 。)

りあ(え?私どこにある?)

よく見てみると……

118番。

1年生 130人いる中で 118番って…
半分もいってないじゃん!!!!!。
終わった。 最悪だ…。

りあ(か、かりんちゃん〜どうしよう…。)

かりん(大丈夫だって 笑 次々!笑)

そう言って 頭を撫でた

りあ(う、うん。かりんちゃんわ?何番だった?)

かりん(あ、私?私わね〜 えーっと、
あ、あった! 35番)

りあ(さ、35番?す、すごい。さすが!
やっぱり かりんちゃん頭いいよね)

かりん(そんな事ないし〜 全然)

かりんちゃんは 見た目こんなチャラチャラしてるのに
昔から 頭は良くていつもいい結果をだしていた。
美人で 頭もいいなんて
本当に憧れでしかない。

がっかりしながら 教室にもどると

先生(はい、皆 席について)

何かあるのかな。?

二人で 急いで席に着くと

先生(え〜 テストの結果皆 見に行ったと思うが
まず、このクラスの中で 1番となった
とうや おめでとう)

皆の 拍手と歓声が上がった

ほんと一目浮くな。
とうやは当たり前かのような顔をして
座っていた。

先生(そして、そんないい成績を残したものも居れば
次 追試者の人もいる。)

え。なにそれ。。。!!聞いてない!!!
ま、まさか。呼ばれたりしないよね。

先生(えっと、よういちと りあ
お前達は 追試な)

りあ(う、うそ。)

かりん(りあ、やっちゃったね。)

まさかと思ったら 案の定呼ばれちゃった。

皆が 笑うなか 不意に とうや君の方をみたら
皆にまじってとうや君も 笑っていた。

恥ずかしさもあったけど
とうや君の初めて見る笑顔に
思わず また ドキッとしてしまった。

いつも真顔だし こうしてみると
やっぱり 綺麗な顔立ちをしてるんだな。

俯きながら 恥ずかしさを隠す私。

かりん(これ、来週でしょ?
りあ 今週勉強三昧だね)

りあ(そうなっちゃった。)

かりん(あ、いいこと思いついた!
りあ 成績トップのとうや君に勉強教えて貰ったら?)

りあ(え、いやいやいや!!そんな!!)

かりん(ねね、とうや君!この子に
勉強教えてあげてよ!!)

かりんは話も聞かず
とうや君に 話しかけた

とうや君(俺が?)

りあ(いやいや!だ、大丈夫だよ!!)

思いっきり 私は断った。

かりん(ね?どう?!)

とうや(悪い、俺用事あるからさ)

かりん(え〜〜 そうなの?!残念〜)

りあ(全然!!大丈夫だよ!!!)

ふぅ。よかった。
そんな急に申し訳ないし、まだ
全然話したこともない、ちょっと気まずかったし。

かりん(仕方ない 学校おわったら
一緒に 勉強私が付き合ってあげるよ!)

りあ(ありがとう かりんちゃん涙)

よし。今日から勉強頑張んなきゃな。
かりんちゃんに申し訳ないな。
早く帰りたいだろうに。



そして 放課後。


"さようなら"


かりん(あ〜〜!ごめん!りあ!
今日 家の用事あったんだった!
今日は 早く戻んなきゃ。)

りあ(そうだったんだ!私は大丈夫だよ!)

かりん(本当ごめん!明日 付き合う!!)

りあ(うんん!私の方こそごめんね)

かりん(全然だって!本当一人大丈夫?)

りあ(うん!がんばる!!!)

かりんちゃんに頼りっぱなしじゃわるいしね
一人で頑張んなきゃ!

かりん(分かった!それじゃいくね!
また連絡する!! バイバイ!)

りあ(バイバイ!!)

よーしっ!!やるぞー!!

皆がどんどん 教室を出ていく中

ふと見上げると また とうや君と目が合った

とうや(頑張って)

口パクで そう言って教室をあとにした

……///,,

その瞬間 春の風が カーテンを揺らし
吹きはらした。

あ、いけないいけない。
集中しなくちゃ。



チクタクチクタク。


時間が流れていく。

りあ(えっと…ここわ……ん〜。。)


チクタクチクタク。


"ガラガラ" 教室のドアがひらいた。

……?誰かきた?

ん…?ん〜〜〜?!!!!

とうや(…。)

と、とうや君…?!!

とうやは 自分の席について
机の中にある物を手に取った。

あ…、忘れ物か。


りあは 止めた手を またうごがし
問題を解き始めた。

すると……

自分の前の席に とうや君が座った。

え…。?

りあは びっくりたようにとうや見た。

とうや(ちょっとだけ時間あるから
教えてやる。)

りあ(え…。あ、…)

とうや(どこが分かんない?)

りあ(えっと…ここが。)

とうや(ここわ…)

とうや君は丁寧に わかりやすく
私に 教え始めた。
忘れ物を取りに来ただけなのに
何か 申し訳なくおもいつつ とうや君を見つめた

とうや(んで、ここをこう解いて…
ん。?なに)

りあ(いや、その。時間大丈夫ですか?)

とうや(なんで敬語?笑)

りあ(あ、、いや、その。。)

とうや(ふ。笑 面白いやつ。)
そう言って 微笑んだ。

まただ。 この笑顔は反則。
目が離せなくなり 胸の高鳴りが止まらなくなる。

とうや(ほら、つぎ。)

りあ(あ、はい!)

とうやはまた 鼻で笑うように
また教えだした。
丁寧に 一つ一つ教えてくれて
全てわかりやすく どんどん解けていった。


チクタクチクタク


とうや(今何時だ。? あ、悪い 俺そろそろ行かなきゃ)

りあ(あ、あの、ありがとうございます
わざわざ教えてくれて)

とうや(別にいいよ それと、これ )

りあ(…ん?)

とうやは自分の数学のノートを前に出してきた。

とうや(役に立つか分からないけど
参考にしてみて)

りあ(あ、いいんですか?ありがとうございます
明日ちゃんと 返します!)

とうや(そりゃ、返して貰わなきゃな)

りあ(あ、はい。)

とうや(そんな まじまじと答えるなよ笑
本当 面白いやつだな)
少し馬鹿にしたように 笑った

とうや(それじゃ、また)

りあ(はい、また。)

そう言って とうやは 出ていった

ノートを見てみると きれいな字で
わかりやすくまとめてあった。
わざわざノートまで貸してくれて
優しい人なんだな。

よし、もう少しやって帰ろう!
とうや君が教えてくれたおかげで
分からなかった問題も
解けそうだし!!
またお礼しなくちゃな。

私は それから1時間やって
教室を後にした。