いつからか…・4LOVE・



とうや(お、すっげ。なにこれ母さんが作った…って
な訳ないか。君が作ったの?)

りあ(私と お母さんとでつくったよ!)

とうやの母(本当 りあちゃん上手ね!)

さき(お姉ちゃん すごい〜!毎日食べたい〜!)

りあ(そ、そんな///)

私はものすごく照れてしまった。
まさかこんなに褒められるなんて。

さき(じゃあ〜 早く食べよ!)

とうや(そうだな 悪いな 飯まで手伝って貰って)

りあ(そんな、全然だよ!)

皆で(いただきます〜)

さき(んーーー!美味しいー!!
お店やさんのご飯みたい!!)

とうやの母(ほんと!美味しいわね!
明日から家に来ない?笑)

りあ(そ、そんな…笑)

喜んで貰えて良かった。。
と、とうや君は…美味しいっていってくれるかな。

・"チラ…"

とうや(うん、美味い。)
微笑みながら 料理を口にした。

良かった。美味しいって言ってくれた。
どんどん とうや君を見る度
最初の頃の印象なんて 消えてって
本当 心の優しい人なんだなって。
心の底から思うようになった。

食事中は 今日さきちゃんが帰るときに
ケーキを1度落としたこと。
そんな他愛もない事を話して 食事を終えた。

りあ(じゃあ。そろそろ 帰りますね!)

さき(もうお姉ちゃん帰っちゃうの?)

りあ(また 遊びに行くね?!)

って。私…何言ってんだろう。
もうくる理由なんてないのに。
馴れ馴れしかったかな。
そして、またチラっととうやの方をりあは見た。

とうや(……。)

無言のまま そっぽを向いていた。

で、ですよね。
今日だって急だったし。

りあ(そ、それじゃあ お邪魔しました!)

さき(またね、お姉ちゃん!)

りあ(またね!さきちゃん!)

とうや(夜も遅いから近くまで送ってくよ)

りあ(そんな、全然大丈夫だよ!)

とうや(いいから)

そういうと とうやは外へとでた。
私もそのあとを追うに外へとむかった。



とうや(本当 今日は悪かったな)

りあ(全然!楽しかったよ!)

とうや(それなら、良かった)

こうして 並んで歩くのも初めだな。
改めて並ぶと 見上げるほど背も高く
何もかもが かっこよく見えた。

りあは俯きながら歩いてると
後ろから……。

・"チャリン""" 自転車


とうや(あ、危ない!)

りあ(え。?)

・"グィッ…"" ドン""
反動で 倒れる。

とうや(ったく、あぶねぇな)

りあ(あ、ごめん!!)

とうや(大丈夫か?)

りあ(私は 大丈夫だけど とうや君こそ!)

とうや(俺はなんともない)

りあ(でも、…あ!とうや君!手!手から血が出てる!)

とうやの手から血が出てるのに気づいて
りあはとうやの手を掴んだ

とうや(こんなの平気だって)
そう言うと 手を振り払った。

りあ(ごめんね…私のせいで…
何度も何度も 助けてもらって。)

とうや(なんとも思ってないから)

りあ(……。)

とうや(家どこ?)

りあ(もう、スグそこだよ)

とうや(ここまででいいか?じゃあまた)

りあ(うん、本当ありがとう!)

とうや(うん)
そう言うと とうやは背を向け歩いっていった

あ…そう言えば…。まだ。。

りあ(と、とうや君!!)

とうや(ん…?)

りあ(誕生日。おめでとう!!)

とうや(… ありがとう)

りあは笑顔で そう伝えた
まだこれは言ってなかったな。
伝えれてよかった。

りあも真っ直ぐ家へ帰った。

とうやは 歩いていた足を止め
振り返り りあの後ろ姿を見つめ
前に向き直し 照れるように 帰っていった。