俺を好きにならないで

「お邪魔します……」



ケーキ屋さんでケーキを買い、深見くんの家に来たわけだが。



「あれ?家真っ暗。誰もいないみたい」



いるはずの深見くんの両親とお姉さんはおらず、家の中は真っ暗だった。



「靴もない。どこか出かけてるのかな」



玄関の電気をつけ、靴がないことを確認。


どうやらどこかに出かけてしまったみたい。


ご家族がいない事で、少しだけ気が抜けるが、よくよく考えてみると深見くんと2人きりということだよね?


それはそれで緊張するんだけども。


変な汗がダラダラと背中を伝う。