俺を好きにならないで

手を繋いでイルミネーションのトンネルをくぐる。


左右キラキラと輝く光に私の目は奪われっぱなしだった。



「素敵だね。イルミネーション」



クリスマスにこうやって深見くんとイルミネーションを見に来れてよかったな。



「うん。とっても綺麗」



深見くんもこう言ってるし、来てよかった。


チラリと彼の顔を見ると、彼は周りのイルミネーションではなくじっと私を見つめていた。


なんだか照れちゃう。



「綺麗だよ」