俺を好きにならないで

「深見くん、来週の日曜日ってクリスマスイヴだよ！？」


「うん、知ってる」


「知ってるって……」



知っててあえて誘ったってこと？


いいの？


貴重なクリスマスイヴを私との予定にしちゃっていいの？



「2人でお出かけ……ダメ？」



そんな捨てられそうになってる子犬のような瞳で私を見ないで！


もう本当に可愛すぎる。


最近気づいたんだけど、深見くんは甘え上手だ。


するりと相手の懐に入ってくるのが上手い。


それをついつい許しちゃう私も私だけど。



「ダメじゃないよ……」



クリスマスイヴに彼と過ごせるのはめちゃくちゃ嬉しいから私は拒んだりなどしなかった。



「本当？嬉しい……」



優しくふんわりと微笑む彼を見て、あぁ好きだなと思った。