「はい、これどうぞ」



私は自分が買ってきたコーヒーを深見くんに手渡す。


珍しい?


違うんです。


実はもう既に深見くんからココアの缶を受け取っているんです。


最近ほぼ毎日、こうして深見くんと放課後を過ごす。


なにかする訳でもなくただお喋りをするだけ。


でも特に用もないのに一緒にいられることがすごく嬉しかった。