「な、なにか御用ですか?」



ドキドキと彼の次の言葉を待った。



「あのね」


「はい」


「…………」


「…………」


「…………」


「……?」



目はあっている。


あっているのだが、深見くんの口が動かない。


なぜ何も話さない!?


何を言おうとしていたのか気になるのですが。


どうしたの?と聞こうと口を開いかけたのだが……。



「今日は何か飲んだ?」


「??」



深見くんの意図が分からず首を傾げる。


とりあえず答えなければ。



「今日はお茶くらいかな?」


「そうなんだ!」



私がお茶と答えると彼はなぜだか嬉しそうな顔をした。


その顔があまりにも素敵で思わず見とれてしまった。