俺を好きにならないで

「お、やってるやってる」



着いたのは部室棟の近くの小さな広場だった。


昼休みだったらあまり人の来ない所で、告白するにはうってつけ。


これが暖かい季節だったら良かったのだが、外なので超絶寒い。


長谷川くんは寒さなど感じていないかのように何だか楽しそうにキラキラと目を輝かせていた。


私は身を縮め、コソコソと隠れながら状況を確認することにした。



丁度告白をするタイミングだった。



「私、深見くんのことが好きです」