「このバカ……」



りっちゃんが呆れた顔をしている。


テンション上げすぎたかな?


だって探してた人に会えたんだよ?


嬉しいに決まってるじゃない。



「湊、お前の知り合い?」


「あぁ、まあ。それより……」



美形さんが湊と呼ぶ。


ということはやっぱりこの人は深見湊くんなのか。


年上かと思っていたが同級生だったんだ。



「ねぇ。ココア王子って……俺のこと?」