一年前まで見てた蓮くんの字。 不器用な字。 すこし丸文字な蓮くんの字。 あたしの大好きだった蓮くんの字。 「拝啓 一年後の俺へ」 そう始まっている蓮くんの一年後の手紙。 手紙には、見覚えのあるお守りが入ってた。 いつも蓮くんが大事そうに持っていたお守りだった。 あたしは、お守りをぎゅっと握って手紙を読み始めた。