「どうしたの?」




















如月くんは手に持っていた物を差し出してきた。

















「これ、お前にとって大切なものだと思うから」

















そう言って、あたしの手に握らせた。


















それは


















蓮くんが一年前に書いた手紙だった。


















「んじゃっ」

















そう言って、如月くんは自分の席に戻っていった。


















…なんでこの手紙を如月くんが持ってるんだろう?



















と、思いながらも手紙の内容が気になって、あたしは封筒を開いた。