キーンコーンカーンコーン…



















予冷が鳴り響く学校。























1限目は自習と大きな字で書かれた黒板を前にあたしは机からノートと古文の教科書を出す。


















先生も出張で今日はいないから、机を移動させて友達と話してる人も多い。


















あたしは友達をつくることも、もうしたいと思わない。


















人と関わることなんてしたくない。


















そう思ってるからか友達が一人もいない。



















一年前は友達がいないと学校なんて楽しくないとか思ってたけど、今は違う。




















友達がいないから学校で過ごすのが楽だって気づいたから。


















そう思ってると急に後ろから声をかけられた。



















「星宮さん」


















後ろを振り向くと、そこには


















「如月くん?」


















クラスメートの男の人が立っていた。



















彼は、あまり人と関わらないあたしでも知ってるぐらい有名な人。



















如月拓海くん。


















顔がかっこいい上に、運動神経もよくて、頭もいい。
学校で人気者の人だ…