永く苦しい旅だった


気がつけば、当ての無い砂漠を

彷徨っていた


もしかしたら行き止まりばかりの

迷路だったのかもしれない


たどりつく自信もなくして

空に手を差し伸べた


白い羽がはらはらと

舞ってくる


僕はとうとう天国への扉が

開かれたのかと思った


伸びてくる白く細い指先

触れても温度は感じない


最後に触れた優しさ

浄化されていく心


やっとあなたと出会えた・・・