「そろそろ帰るか」


気づいたら、いつの間にか周りが暗くなっていた


「そうですね」


そう言えばわたし達いつの間にか手を離していた


いつ離したんだっけ?


でも離した今でも手には拓也先輩の温もりが残っている




この2日間拓也先輩といると分かったことがある


拓也先輩は普段はクールだ


そんな拓也先輩は料理がとても上手


それから、私を怒らせたりドキドキされたりするのも上手い


でも、これだけ確かなことが言えることがある





それは、拓也先輩は嫌な人ではないことだ…