横になりながらも、寝ることができず、時計を見れば、9時をまわっていた。



あたしは起き上がり、リビングに向かった。




百音はすでに寝ていて、布団がかけられている。



雅志はソファーに座っていた。


…あれ?……


雅志の肩が小刻みに震えている…。


泣いてるんだ……。


雅志と出逢って6年…雅志の泣いたとこなんて見たことがない…



雅志も悲しかったんだ…



そうだよね…雅志の子供でもあるんだから…



あたしだけが、つらいんじゃない…雅志も同じなんだ…




あたしは雅志に声をかけず、そっと、寝室に戻った。