「ただいま」


今はもう深夜だ。


あの後、あの家でずっと証拠探しをしていたが全く見つからなかった。


部屋が荒らされてるのに盗まれた物は無く、もちろん指紋も付いていなかった。


だから今日は解散になったのだ。


「おかえり」


将哉が玄関に来た。


もう寝たと思っていた。


「まだ起きてたの」


「俺もさっき帰って来たところだから。母さんにお迎えを頼んで寝かせてくれた」


「そうなの?お疲れ様。ありがとうね。お義母さんに言わないとね」


「桜良もな。今日は事件?」


「そうなんだよね。殺人未遂事件?そんな感じのが起きて証拠探したんだけど見つからなかった」


「そっか。物騒だな」


「ホントだよね。もう起きないでほしいけどね」

私達はあの後簡単な夜食を食べて寝た。