ここからは私個人のことに移るのだが、私には両親がいない。兄弟もいない。


両親には3歳の時から会っていない。それには色々と理由がある。


妹は、18年前に亡くなった。まだ8歳だった。私はその時11歳だった。


死因は火災による一酸化炭素中毒だった。


私もその火災にあった。しかし、私は奇跡的に助かった。


両親がその時に亡くなった訳ではない。


もしかしたらまだ生きてるかもしれない。


火災は、私が3歳の頃から住んでいた孤児院で起きた。


そう、私は親に捨てられ、孤児院で子供時代を過ごしたのだ。


しかし火災が起こったことによって、少し離れた小さな孤児院に移った。


ここで高校まで住み、その後は寮制の警察学校に入学した。


将哉はこのことを理解した上で付き合ってくれた。そして結婚までしてくれて、私はとても嬉しいし、奇跡だとも思う。