結局、事件発生から2週間経っても進展せず、捜査は徐々に簡単に行われるようになった。



そんな中、


「事件発生です。出動お願いします」


出動要請が入った。



「桐谷、岡辺、事件現場に向かってくれ。」


課長に言われ、私たちは急行した。


「G市警刑事部の方ですね。こちらへお願いします」


私たちは案内された部屋に入った。


私はその部屋の状況を見て、一瞬倒れかけた。


「桜良ちゃん、大丈夫?」


そんな、凛先輩の声で私は現実に戻ってきた。



「あ、はい。でも、まさかこんな現場だとは思ってなかったんでびっくりしました」


そこには血を流した死体がそのまま倒れていた。