今日も事件現場にやってきた。

証拠探しをするのだ。

「おはようございます。」

「やっときたか。遅いぞ。事件が起きたんだぞ。」

「すいませんでした。」


そんなこと知らない。


私は初めて事件に遭うのだから。


そんな怒りを抱えながら仕事を始めた。


「すいません、今山本さんの搬送された病院から電話があったんですけど」


近くにいた警察官が言った。


「山本さん、つい先ほど亡くなりました」


えっ、嘘。


「そうか。」


波瀬先輩はそう言うと、みんなに向かって、


「殺された山本さんと残された方々のためにも全力を尽くすんだ」


と言った。


そうだ。残された遺族のためにも頑張らないと、私はそういう気持ちで捜査に臨んだ。


しばらくすると、波瀬先輩が話しかけてきた。


「岡辺、これが昨日見つけた証拠になりそうなものだ。今実物は指紋が残ってないか検査してもらってる」


「こんなに見つかったんですね。」


意外と色々見つかったそうだ。


あの後残っていた人たちが見つけた分も入っている


「岡辺、これを見ろ。証拠になりそうじゃないか」


それは、一冊のノートだった。


こんなのが証拠になるのだろうか


「どうして証拠になるんですか。」


「この裏の名前を見ろ」


裏には名前が書いてあった。


「小林?誰でしょうか」


「さあな。奥さんに聞いてみるか」


あの後、何個か証拠になりそうなものも見つかりあっという間に1日が終わった。