私は先月29歳になった、G市警刑事部捜査一課に所属する刑事である。


私の名前は、岡辺桜良(おかべさくら)という。


私がここの捜査一課に所属したのは、今からわずか半年前。それまではG市警交通部と刑事部捜査三科にいた。


私は高校を卒業した後、警察学校に入学してG市警に配属、今に至っている。


もともと刑事をやりたかった私にとって、この異動はとても嬉しいことだった。


私は25歳の時に同級生の将哉(しょうや)と結婚した。将哉とは幼馴染で、小学校の頃から知る仲だ。



付き合い始めたのは高校生に上がってからだ。


将哉は顔はよく、スポーツも勉強をできたため、かなり人気だった。



そんな彼が、私に告白してきたのだ。



そりゃあもう、嬉しかった。



そして今、結婚という最高の形になったのだ。

将哉は大学を卒業後、裁判官になって、今も裁判官をやっている。




とはいえ、最近になって特例判事補と呼ばれる裁判を起こすことができる身分になったばかりだからまだあまり裁判を行ったりはしてないらしい。


今私は、娘と息子が1人ずついる。



1歳の娘と3歳の息子だ。


結菜(ゆいな)と結斗(ゆいと)という。



2人ともに「結」という字が入っているのは私と将哉、2人の意見だ。



「結ぶ」には、人、心、モノをつなぐなど、素晴らしい意味があるのだ。