『私、その曲好きになりました!!』

「懐かしいなー。その場にいた部員全員唖然としてたなー」

「恥ずかしいから、掘り返さないでくださいよっ」

「まぁーまぁー、俺にとってはいい思い出だ。後生大事にしていくよ(笑)」

「そこまで大事にしないでくださいよ(笑)」

「そんなこと初めての言われたから、大事にするんだよっ。俺の気持ちも考えろー」

「私にとったら、黒歴史ですぅー。そんなこと早く消去して下さいっ!」

「忘れたくても、忘れられねぇの。何でかわかる?」

「な、何言ってるんですか…!し、知らないですよ…」

先輩が立ち上がり、私のおでこに口で音を立てた。

「こういう事。」