それから俺は真央に会いに行った。

何となく顔を見たかった。

少しでも癒されたかった。

「さーくん?どうしたの?急に会いたいって」

「ごめん、ビックリさせたね。」

「ううん。ビックリはしたけど嬉しい。最近会えてなかったから。」

ほんとに全部を任せきった可愛らしい笑顔にものすごく癒される。

「そっか。あのさ、多分大丈夫だと思うけどこれから何か辛いことがあったらすぐに言って。俺に言いづらかったら怜也でもいいから。」

「りょーちゃん?わかった。」

少し首をかしげて、うなづいた。

「ほんとにごめん。」

真央を抱き寄せてキスをした。

これが最後になるなんて思ってもみなかった。