「じゃ、りほちゃん行こっか」
映画は結局恋愛系を選んだ。
3人で映画の時間までショッピングモールの中で色々買い物とかしてると突然
「咲也!?ねえ!咲也だよね!」
女の人のはしゃいだ声が聞こえた
「え、あ、沙織、、」
咲也くんが振り返り、呟いた
「覚えててくれたんだぁ~♪アタシ聞いちゃったんだけど、龍虎辞めたの~?」
(龍虎、、?なに、それ、、。)
「あー、うん。まあね。怜也が怪我したからそれからね。」
なんか歯切れが悪い
「へぇー。で、この子は誰?」
咲也くんには分からない程度ににらむようにこっちを見てくる。
すると怜也くんがさっと後ろに隠してくれた。
「え、と近所の子?」
「ふーん」
「俺の彼女だから何もしないであげて」
怜也さんが急にそんなことを言った。
「、、!?え!?」
「ちょっと黙ってて」
「はい。」
不審そうに沙織?さんにみられる。
「ほんとにぃ?咲也の方じゃないの?」
(こわい、、。)
思わず怜也さんの服の裾を握る
「いい加減にしろよ!りほには触れんなって言ってんだろ!」
突然、咲也くんが大きな声を出した。
今まで見たことない凄く怖い顔だった。
睨みつけるように沙織さんを見ている。
「さ、咲也くん、大丈夫だよ」
「でも、!」
「ほんとに、大丈夫だから。」
精一杯笑って手を握る。
「、、、わかった。沙織、もうどっかいって。しばらく会いたくない。」
「、、いいよ。もう会わないから。」
最後に私をもう1回睨んで去っていった。

家に帰って咲也くんが色々話してくれた。