だけどーーー。



あの人、あの後どうなっちゃうのかな?


ちゃんと帰れるのかな?


わたしは学校から近いし、走って帰ればいいだろうし。


彼が気になってしまってわたしは
来た道を引き返した。


もう帰ったかな?なんて思っていたけれど、その人はまだ校舎の屋根の下で雨宿りをしていた。


「あのっ!」


うざがられる覚悟で彼に呼びかけた。