王宮専属絵師

「ちょっと、何!!やめてよ!!」


茫然としていた私は、ハッとして抵抗を始める。


すると、縄を巻こうとしていた男性におもいっきり叩かれ体が地面に叩きつけられた。


あまりの衝撃に意識を手放しかけたその時、今までとは違う優しく、しかし芯の通った女性の声が聞こえた。


先程まで私を睨み付けていた大柄の男性たちが体を小さく丸めるようにして膝まついた。


その場の空気が変わる。


私は男性たちが膝まついた方に顔を向けた。