「絵で手を抜くなんて私のプライドが許さない」と言った女が正直かっこいいと思った。
絵を捨てれば命は確実に助かったはず。明日もし、一番になれなければ女は即刻死刑であるのに、それでも絵を取った女。
王宮専属騎士の仕事に誇りを持つ自分に、女が不覚にも重なった。
女は、あれから試験のギリギリまで1度も休まず絵を描き続けていた。
そんな女をずっと見つめていた。
監視とか、そんな目的ではなくただ単純に、ひた向きに頑張る女…いや、亜美から目が離せなかったのだ。
絵を捨てれば命は確実に助かったはず。明日もし、一番になれなければ女は即刻死刑であるのに、それでも絵を取った女。
王宮専属騎士の仕事に誇りを持つ自分に、女が不覚にも重なった。
女は、あれから試験のギリギリまで1度も休まず絵を描き続けていた。
そんな女をずっと見つめていた。
監視とか、そんな目的ではなくただ単純に、ひた向きに頑張る女…いや、亜美から目が離せなかったのだ。

