陛下に女と接触させることなどあってはならないことだと、女の手を叩こうとしたが陛下の鋭い眼差しが向けられ嫌々膝まつく。


あの女…陛下と手を握っていやがる。何かしたら、俺が即刻斬る。


そう思っていた時、陛下が変な妙案を女に持ち出した。


そこにいる誰もが、命を取って逃げるだろうと思っていた。


しかし、あの女は絵の道具のために王宮専属絵師になるというのだ。


初めから、あの女はミセヴァルにとって理解しがたい存在だった。