王宮専属絵師

「来い」


と言って歩き出したミセヴァルに急いでついて行く。


ミセヴァルは普通に歩いているのだろうが、身長差から、歩幅に違いが出る。自然と私は小走りになった。




「うおっっ」


ミセヴァルがいきなり止まったため、顔面を思いっきりミセヴァルの背中にぶつけてしまった。


「ちょっと、止まるなら止まるって言ってよね!」


「あ?ちゃんと前を向いてなかったお前が悪い」