王宮専属絵師

「せ、選択肢………」


「そうじゃ。命を助ける変わりにそなたが大事にしておる絵描きの道具を今ここで壊すか、王宮専属絵師になるか。」


「陛下!お戯れはやめてください!」


眉間にシワを寄せたミセヴァルが陛下に訴えかけるも、陛下は無視する。


「今、私の肖像画を描いて貰う絵師を探しているところであった。もし専属絵師になるのであれば、明日試験を受けて貰う。もし、そこで選ばれなければ即刻死刑。」


「さて、どうする?命を取るか…絵を取るか…」