王宮専属絵師

「私から、ミセヴァルの無礼を謝ろう。」


「いえ、とんでもごさいません。」




「ところで…亜美が持っているものはなんじゃ?」


「えっ………?」


そう問われて初めて気づいた。色鉛筆に絵具、スケッチブックなど絵のセットが入ったバックを握りしめていた。


そうか、あの時手に持ってたっけ………


「おい、女王陛下のお言葉を無視するな」