花の咲く頃に


「大丈夫だよ、沙織なら」


大丈夫だから。


両想いなんだよ?


「私は樹李に応援してもらおうなんて思ってない。

何もしない樹李の応援なんて、

1ミリも力にならないから」


そう言って沙織は帰ってしまった。


秋の風が少し冷たく感じた。