花の咲く頃に


箕輪くんってあんなに笑うんだ。


私といる時はそれほど笑わないのに。


「あ、ごめん、私日直だから先行くね」


「おう、ありがとな」


私はこれ程嫉妬深かったのだろうか。


彼女でもないのに図々しいな。


早くこの気持ちが勘違いだと思えればいいのに。


私は勢いよく階段を駆け上がった。